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36番青龍寺から37番への道ですが、高級へんろ宿の三陽荘の方が勧めて下さるまま、宇佐大橋を渡り、打ち戻りしていました。でも、そのまま横浪スカイラインを行く親父へんろたちを見かけているので、一度は行っておこうと、今回行ってきました。ところが、とんでもない!ひどい道です。すばらしく整った道ですが、急坂を登ったと思ったら少し下り、また登り・・・山越えじゃないんだから、こんなに高い所にわざわざ道を作らなくても・・・と、うらめしくなるくらい坂ばかりの道でした。ピンカーブも多く、途中、何回か、花束が地面に置いてある光景を見ました。歩いている私の目の前で車が止まり、カップルが白い花束を持って下りて来ました。そして、道の端に置くと、ササッと車に乗り込んで走り去って行ったのです。事故は少なくないようです。地元の人々が打ち戻りを勧めた理由がやっと判りました。あまりの坂ばかりに「ひどい!ひどすぎる!」と歩きながら、声に出して連発してました。また休憩所はあっても、トイレはありません。
伊予北条をすぎ、鎌大師、浅海(あさなみ)へと抜けるへんろ道を初めて通ってみました。下り坂に入ると、かなり坂がきついです。また、下り坂から、道が細く淋しくなります。車にドキッとするくらい、車もあまり通りません。 一人へんろ女性は、歩く時間を考慮された方がいいと思いました。遠回りですが、やはり私は、道の駅のある大浦経由の196号線を今後も行こうと思います。
57番栄福寺からのへんろ道ですが、『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』に書かれているように、私は、へんろ道を避けて、車道でずっと58番仙遊寺に向っていました。今回、へんろ道入口の雑草が少なそうだったので、へんろ道へ初挑戦しました。ところが! 道は、どんどん細く暗く不気味になって行きます。きわめつけは、わずかの距離ですが、池のすぐ脇の雑草のしげる、道のないような道です。はたして、ヘビが!へんろ道を残すためには、多くのお遍路さんに歩いてもらわないと、道を残せません。だから、多くの方に、できるだけへんろ道を歩いていただき、道を広げて欲しいのですが、女性一人遍路の場合は、この山道を、私はあまりお勧めできません。あくまでも参考に・・・ですが。
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昨年、12月23日、つなぎ歩き遍路を終了しました。12月24日、1番霊山寺まで歩いて、お礼まいりに行き、つなぎ歩き遍路3巡目が終了しました。10番から戻って歩く時、何人かの新人遍路と、すれ違いました。立ち止まって地図を見たり、挨拶が返せなかったり、はにかんで見せたり、一人の態度のデカい新人オヤジ遍路を除いては、皆、新人らしく、可愛かったです。 1月早々、つなぎ歩き遍路4巡目に入りますが、私もやはり、新人に見えるでしょうか? ちなみに、車遍路の方は、お正月に、道後近辺を巡って来ました。 3巡目の88番札所、お礼まいりの1番札所で、3巡目として拝むのは、今回しかないのだと思うと、熱いものがこみ上げて来ました。88番から山を延々と下って、10番へ戻って来る。。。それはまさに世俗に戻る一歩一歩のような気がしました。 振り返ると、私の人生、子供の時から、努力努力の日々でした。派手に見えるので、よく努力してない「一発屋」のように思われてしまうのですが、暗く、口数の少ない性格の私は、ただただ人の見ていないところで、頑張って、努力して、人並みの水準まで自分を持ち上げて行くしかありませんでした。そして今も・・・。これからも・・・。 でも、続けていると、今ではないけれども、何年か先に、必ず、人に追いつけるものです。人と比較をするから辛いのです。比較をやめたら、マイペースで歩いて行くことができます。人と比較をしてしまった時は、私もいつも辛い思いをしていましたが、その度、行(ぎょう)が正してくれました。マイペースで、自分の歩幅で歩いて行く。それが人生と思います。 3巡目、1番札所へのお礼まいりの道中、大切なことを教えられました。遍路も、人生と同じということです。1歩1歩、しっかりと積み重ねて行く。それは誰が見ているわけでもありません。金剛杖のお大師様と自分、そして、時に助けて下さったり、励まして下さる神仏しか、この1歩1歩のことは知りません。目立ちたがり屋、受け狙いや、人の見ている所で認められたいと思う人が多いこの世の中で、コツコツと自分なりに歩んで行くこと。それが大事なことで、今までのような不器用な歩き方でいいのだと、三巡目のつなぎ歩き遍路によって私は、教えられました。 人それぞれ個性があります。個性があるからこそ、皆デコボコしていて、そのデコボコを皆がフォローし合って埋めるから、丸くて差別の少ない社会になれるのだと思います。 人には、「咲き時」があります。その「咲き時」を信じて、ご自分の歩幅で皆さんも頑張って下さい。私も 自分の歩幅で、これからも地道に歩いていきます。 1月6日から、4巡目のつなぎ遍路も始まります。足は、だいぶ、あちこちが痛んで来てしまい、最近、歩き出すと、早めに痛みが出て来ます。だから、今度こそ、がむしゃらにならず、楽しんで巡りたいと思います。
今年の遍路は、雨女の私らしく、毎月大雨ばかりです。この分で行くと夏は、ゲリラ雨に出逢うのではと、かなり心配です。 さて、去年の4月は、一週間遅く、桜に間に合いませんでしたが、今年は、3月31日〜4月2日でしたので、29番国分寺の境内一面の見事な しだれ桜にも、35番清滝寺の山から降ってくるような桜にも出逢えました。また、清滝寺のへんろ休憩室に初めて入ったのですが、ここに鎮座されているお大師様の慈悲のパワーに大感激しました。ぜひ、訪れて下さい。 今回は、うまくタイミングが合い、36番青龍寺で、滝行をさせていただきました。一日中大雨でしたが、三陽荘から、滝着、その上にフリースを着て、36番青龍寺へ行き、滝行をさせていただき、お寺を出るまで、雨がやんでいてくれたのです。お寺を出たあとは、またどしゃ降りになり、一晩中、すごい状態でした。 さて、今回、念願の巡航船に乗りました。2巡目の時、須崎のへんろ小屋で出逢った歩きおやじ遍路に「いいよ。絶対!」と言われ、一度乗ってみたかったのですが、やっと今回、乗ることができました。高知県交通宇佐出張所(バス停)のもっと先に、埋立市営巡航船発着所があります。小さなトコですから、通りすぎそうです。気をつけて下さい。7:05、10:05・・・と、夕方まであります。 (問い合わせ、須崎市企画課 0889-42-5691) 浦ノ内の湾の中をあっち行ったり、こっち行ったり、ていねいに廻って行きます。主に通学生のための船だそうです。横浪小学校のある横浪発着所まで55分¥620 ここから歩き出すと、約10キロ カットできたことになります。これは快適!おすすめです。 写真は、巡航船から撮った浦ノ内川内の沿岸です。今年は、1月に足を痛めて以来、私にとってかなりきつい遍路修行になっています。ゆっくり遍路しろということなのかもしれませんね。また、情報をお知らせします。
痛い痛いと思いながら、2月3月4月・・・と、遍路をして来ましたが、なんと疲労骨折してました!1月に、同じウォーキング兼登山靴でも 山走り用の靴をはいて遍路したのが、間違いでした。ソールは厚いのですが、いつもの靴よりほんの少し薄いのです。でも軽いので、11番藤井寺から12番焼山寺までの「へんろころがし」が少しでも楽になるかなと、思ったのが、いけなかったです。 痛みがとれないまま、2月の遍路に行ったら、痛みがひどくなるばかり。検査の結果が出る前に、また3月の遍路に行き、痛みが増して、さらにMRIの撮る場所をまちがえて、撮り直し。それで、また結果を待つ間に4月の遍路に行き・・・「マラソンやってるんですか?」と、医師に聞かれ、「歩き遍路です。。。3日で120キロを毎月。」と答えている最中に「ええ!?120キロ」と、驚かれましたが、その後、ニコッと笑って「しばらく休みましょうね」と。笑顔で言われると、かえって怖いものです。 たしかに毎月3回、マラソン距離を歩いているわけですから・・・。戦争中の兵士にも多かったそうです。 いつも、足を悪くする度に、お世話になる東大阪のテーピングの達人先生に、足をぐるぐる巻きにされ、「もう歩かないよね」と念を押され、しばらく大人しくしようかなと思いつつも、今改めて、歩き遍路のステキさをかみしめています。たしかに、辛いことの多い遍路ですが、大人しくしろと言われた今、あの歴史ある大自然の中を歩かせていただいている自分の姿を思い浮かべ胸を熱くしています。回復後、きっと私は、原点に戻って歩き遍路修行をすることができるでしょう。また行のすばらしさを教えてもらえました。 10'年歩き4巡目の遍路が始まりました。 1番札所 霊山寺
今回、まだ足を損傷したままなので、三坂峠から急な下りへんろ道を通らず、33号線の塩ヶ森(海抜300メートル)から6番札所浄瑠璃寺に行く道を通ってみました。車1台が通れる舗装された道、3.4キロを下っていきます。坂の角度は、そんなにすごくはなく、道も暗くなく、まあまあの道です。下りた所には、浄瑠璃町の菖蒲園があり、その美しさに目を奪われます。 三坂峠からのへんろ道は、山を下りてからも、コンクリートの急坂道が続き、膝と向こう脛をやられます。足を損傷している方には、塩ヶ森コースをおすすめします。また久万中学校前からJR四国バスが出ています。塩ヶ森バス停で下りるという方法もあります。 この道は、松山へ下りるのに渋滞している時の抜け道です。石鎚山からの帰り、行仲間が、以前、この近くでやっていた、ネズミ捕りにつかまってしまいました…。車の方は、三坂峠からの33号線下りは、スピードが出やすいので、くれぐれも気をつけて下さい。
つなぎ歩き遍路4回目 結願しました。 今年、疲労骨折したり、捻挫をしたりで、まもなく負傷一周年になりますが、まだ治りません。 2011年は、「電車とバスと、コラボ歩きへんろ」を研究しながら歩いてみたいと思います。
『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』 (ベストセラーズ社)
2014年 1月15日発売!
『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』 ベストセラーズ社
『四国八十八ヵ所つなぎ遍路』 (KKベストセラーズ)
『四国八十八ヵ所 つなぎ遍路』 KKベストセラーズ
車遍路2回、歩き遍路3回、 5年がかりの遍路本がようやく出版されました! 四国八十八ヵ寺をつないで歩けば、 就業中のあなたも満願出来る! 四国遍路1400キロの道すべてが頭に入っている家田が心を込めて書いた遍路本です。 一人歩き遍路を8度くり返しているだけに、女性一人歩き遍路にも心配りした内容になっています。
お遍路とは、足を一歩踏み出してその小さな一歩を積み重ねていくこと。 それが、人生を前向きに生きることにつながるのです。
書店さんにない場合、「書店さんハシゴ」をなさらないで、書店さんに注文をして下さい。 一週間ぐらいで手元にまいります。
なお、1番霊山寺、75番善通寺、36番青龍寺近くの三陽荘、60番横峰寺近くの京屋支店 (敬称略)でも、ご購入頂けます。
春と秋は、観光バス遍路で大にぎわいです。 運転手さんや、ツアコンの方が、お客様分の納経帳を何十冊と一度に出されるため、歩き遍路は長い時間、納経順番を待たないといけません。1分で80〜100m歩けるので、10分待つだけで1キロ近く遅れを取ります。時間がずれてしまうので、私はあえて観光バス遍路の少ない梅雨と夏と冬を選んで廻っています。だからいつも雨、雪、猛暑なのです。 お行について、もっと知りたい方はリヨン社の『女霊』をお読み下さい。 書店さんにない場合が多いですが、書店さんはしごをなさらないで、注文されたら、すぐにお手元に来ます。 また、近畿36不動霊場に興味のある方は https://fudo36.net/ 家田が各36霊場の解説を添えています。