2008年3月18日
<室戸市へ向う55号線>
海沿いをえんえんと行きます。
撮影:貝原 弘次さん |
夜の内に徳島に入っておき、朝5:41の各停始発で2時間38分、宍喰に向かいました。朝はすごく寒かったのですが、電車を下りると、南国の美しい陽光が、海にふり注いでいました。まずは、前回行った甲浦坂トンネルから35.6キロ先、空海が修行をされた御蔵洞 へ。それから、17:00までに、24番最御崎寺 に入らなくては。今回は、18日と19日。カメラマンの貝原弘次さんが、車で同行されました。3月に入っただけあって、歩き遍路がふえました。普段スニーカーで歩く時は、少々早いだけなのですが、なぜかいつもの遍路靴を履くと、スピードが出るのです。「早いねぇ」いつも、お遍路さんに、そう声をかけられるのですが、本当に早いので、「はい」としか、言いようがありません。
夫婦岩は絶景です。
撮影:貝原 弘次さん |
以前、行かれなかった「夫婦岩」に今回寄りました。壮大な岩々を見上げ、「すごい・・・!」ため息をもらしていました。道中、トイレがほとんどなく、ここのトイレを使わせてもらうしかないのですが、電気がつかず、カギもかけられず・・・。でも花が置いてありました。地元の方の心配りに心がやさしくなって行きます。
でっかーい青年大師像が早く見たくて見たくて、どんどん足が早まって行きます。あの白い青年大師像が見えたら、御蔵洞はすぐです。右手の山の上方ばかり見つめながら、歩き続けます。
15時2分に、やっと見えた!青年大師が。思わず声を上げてしまいました。この瞬間をどんなに待っていたことか・・・。
やっと、来ました!青年大師像。
ココまで来れば、24番は近い。
長い長い道のりでした。
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それから13分で、御蔵洞につきました。空海が求聞持 法を習得された場所です。ろうそくの火がなければ、まっ暗な中、よく修行されたものです。でも、ふり返ると、海と空だけが見えます。この美しさに感動し、「空海」と自ら名づけたといわれています。が、明日が雨のせいか、私が行った時は、もう空は暗くなりかけていました。
予定通り、閉門前に24番最御崎寺につきました。遍路道は、疲れた足にこたえ、ゆっくりゆっくり登って行きました。寺内は、3月になって増えたバス遍路の皆さんで、混み合ってました。空海の七不思議と言われる鍾石があり、安山岩で叩くと本当に石でなく鐘の音がするのです。
大師が修行された御蔵洞
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24番への遍路道です。椿の花道です。
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165メートルの高さから1.7キロ、室戸の海を見下ろしながら下りて行くと、国道55号線添いに宿泊先「うまめの木」が。
おすすめの民宿「うまめの木」
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明日の悪天候を告げるような強風が、体を冷やして行きました。うまめ樫が庭に植えてある民宿「うまめの木」。ここは、美味な料理がたくさん。皆さんが、明るくて優しい。さらに部屋も寝具もきれいで、何より一人お風呂に入る度、お湯をかえて下さるのが最高に嬉しかった。1つしかない民宿のお風呂で、男性客ばかりだった時、最後に入ったらお湯にいろんな毛が一面に浮いていて、わけのわからないゴミも混ざり、ゾッとして、足を暖めたいのに、浴槽の中に入れなかったことがありました。「うまめの木」では、遍路おやじが11時頃まで酔っ払って、ごきげんのようでした。 |